不登校・発達障害等でお悩みの方

進路問題研究会

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不登校や発達障害でお悩みの方へ

子供が学校に行けなくなっても、焦らずに、2,3日様子を見て、見守ることが大切です。子供自身、悩んでいますから、追い詰めずに、一歩一歩共に歩んでいきましょう。長期化した場合は、疾病を抱えていることもありますから、心療内科などの専門家に早めに相談することをお勧めします。

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不登校でお悩みの方

<原因>

直接の原因は、学校での友人関係のトラブル、学業不振や部活の怪我、教師との関係、あるいは体調不良などが多いかと思われます。人間関係を上手く結べなかったり、何らかの能力の不足を気にしたりして、傷ついて、それが心理的に影響を及ぼし、身体症状に出てきます。思春期の自我形成や学校・家庭環境などが与える心理的動揺がその根本的な要因です。養育期における自己愛が十分に定着していることが基本的にはもっとも大事です。しかし、この時期特有の心理的動揺には、「責める」態度ではなく、「尊重する」態度がもっとも必要だと思われます。

<対処法-不登校になる前に>

学校に行けなくなる前に、何かサインが無いでしょうか?朝起きられなくなる、夜更かしが過ぎる、食欲が無い、眠れない、体がだるい、元気が無い、など。それとなく、学校生活の調子を聞いて相談に乗ってあげられるとよいですね。 生徒も、親に心配をかけたくない、という気持ちが働いて、なかなか全てを話してはくれないでしょうけれど、「何かあったら助けてくれる」という信頼感を持たせることが大事です。
 家で、今まで楽しんでいたことをしなくなったり、逆にゲームや携帯から離れられなくなったりするかもしれません。ひどくなると、自殺未遂や摂食障害なども併発するかもしれません。専門家と相談しながら、学校生活を継続できる緩やかな道を探しましょう。
 「何とかしよう」とするより、「何とかなるさ」、というスタンスで、楽観的に過ごせるとよいですね。そうしてまた事態が展開するのを待つのが大切です。あまりに状態がよくないのなら、少し休んでゆっくりするとよいですね。

<対処法-不登校になったら>

責めたり励ましたりせずに様子を見ましょう。生徒の心の中には大きな葛藤があるはずです。なるべく生活のリズムが狂わないように、食事の時間などに気をつけながら、見守りましょう。大人として扱って、気持ちを尊重してあげましょう。
 また、長引くようなら、精神科医などの専門家に相談しましょう。身体症状が出る場合は、投薬も考えたほうがよいでしょう。
 問題解決のための糸口が見出せなければ、スクールカウンセラーや臨床心理の専門家、経験のある専門家の家庭教師に相談して、具体的な方策を探りましょう。展望が見えないと長期化して、問題がこじれる可能性もあります。

<具体的対処法>

学校に行きづらい(不登校)

学校に行きづらくなってしまう原因にはいろいろあります。
友達や先生との人間関係がうまくいかない、いじめがある、授業についていけない、朝起きられない、嫌いな授業がある、転校に伴うストレス、受験のプレッシャー、あるいは疾病を抱えているなど。

友達や先生との人間関係がうまくいかない

今は携帯などのコミュニケーション・ツールの発達で、感情的なやり取りも安易に行われやすく、それが間接的であるため、余計に複雑なコミュニケーションの形態になっており、そのことが友達関係に大きく影響しているようです。

また、先生との信頼関係がうまく結べずに、学校生活で孤立しているような生徒も見受けらます。
対症的には、そういったツールの使い方の指導をしたり、友達・先生との関係を円滑にするためのアドバイスをすることができますが、根本的には、どんなときにも傷ついた自己を修復し、相互に尊重し合える関係を作っていけるようなメンタリティーの醸成が必要です。

いじめがある

非常に難しい問題ですね。特にいじめられている側にある場合、行きたくなくなる気持ちになるのは当然です。こんな時生徒は「親に話すと迷惑がかかる」とか、「先生に話して問題が大きくなると困る」と考えて、一人で耐えたりしがちです。誰か相談に乗ってもらえる人と問題を共有できると気持ちがだいぶ楽になります。我々も気づいてあげられなかったりするので、気落ちしているようなときには、気にかけているよ、というメッセージを送ってあげましょう。
いじめの経験は、大人になってその人を優しくします。

授業についていけない

これは学習上の技術的な問題です。授業で展開されている内容がわからない、ということなら、その科目で理解できなかった学習項目を逐次フォローする必要があるでしょう。その上で復習の仕方のアドバイスやテスト対策をします。

特に最近は中高一貫校での課題の多さ、進み方の速さに悲鳴を上げている生徒がとても多いです。「ついていけない」が積み重なると、「できない」という劣等感にさいなまれますから、一つ一つできることを増やしていき、自信をつけていきましょう。

朝起きられない

まず、生活習慣を見直してみましょう。テレビやパソコン、ゲーム、携帯などが原因で、夜の就寝の時間が遅くなっていないでしょうか。また、日中に長時間睡眠をとるとなかなか夜寝られませんから、お昼寝は30分くらいにしましょう。寝る前にたくさん食べるのも、起きづらくなる原因になります。

なかなか改善しなければ、心や身体の病気が隠れていることもありますから、心療内科などの専門家に相談してみましょう。

嫌いな授業がある

受け持ちの先生との相性や、特にその学科や項目、実技が苦痛だ、ということでお休みしたくなる場合もありますね。
授業に出て苦手を克服しようと努力できればよいのでしょうが、なかなかそのエネルギーが出てこないこともあります。10パーセントの力しかないときは10パーセントの力、50パーセントの力があるときは50パーセントの力、、80パーセントの時は80パーセントの力で、挑戦してみたらどうでしょうか?

転校に伴うストレス

転校は我々大人が思うよりずっと大きなストレスを子供に強いることになります。昔からの友達がいなくて知らない人ばかりに囲まれるのは緊張感や孤立感を感じさせます。その土地の気候や風土、食べ物、習慣、言葉になじめない場合もあります(特に言葉が違うことはコミュニケーション上の大きなストレスです)。学校の学科の進度も全く違うでしょうから、未習事項、学習が不十分な項目もそのままにされて後々に影響が出てくることも考えられます。
何より安定した人間関係が結べず、友人関係が希薄になること、他人を信頼する経験が浅くなることを恐れます。子供は一人で戦っているようなものですから、まずはしっかり家族が支えてあげることが重要だと考えます。家族が一番の味方です。

受験のプレッシャー

受験が迫ってくると、誰だって不安感を感じることと思います。毎日勉強を頑張って、それでも「もしだめだったら…」と考え始めると際限なく、考えれば考えるほど消耗していきます。
辛くなって、学校に行きたくなくなる日もあることでしょう。

「何とかなるさ」と呪文のように唱えて、歩いていきましょう。楽観的になった方がエネルギーが出て、成果も出やすいです。何とかなりますから。この頃になったら、学校はむしろ、友達としゃべったり、体育や音楽で発散する場所、息抜きの場所と考えて、楽しんでしまいましょう。

疾病を抱えている

心身に何らかの疾病がある場合、もちろん治療ということが最優先です。良くなって、毎日学校に行けるようになれば、その時から、以前の学習内容をさかのぼって補習すればよいですし、時々具合が悪くなって学校を休みがちになる場合も、体調の良い時を見て、抜けた内容を補っていけばよいと思います。また、進路、進学の道も一本道ではなく、選択肢はありますから、焦らずじっくり進むことですね。

<会のアプローチ>

どの段階からスタートするかということも影響すると思います。学校での学習が何らかの理由で困難だと感じられたときには、速やかに援助を受けるといいと思います。学習 の悩みが原因となる不登校を防ぐことが出来ます。生徒がそのとき抱えている困難を把握して、何をどういう順でどういう風に学習を進めていけばいいのかを整理して提示し、一緒に学習を進めて行きます。
 学習以外の理由で学校に行くことに困難を感じる場合は、家庭教師は学校での学習の遅延が無いよう課題の提示と既習・未習事項のフォローを行うとともに、休みの回数があまり増えないように心理的サポートを行います。生活習慣のアドバイス、問題に対する共感的受容と見守り、解決に向けたアドバイスの提示を行い、学校への復帰や、あるいは他の選択肢の検討などを進めます。

<会のアプローチ-長期化の様相を見せるとき>

長期化して自宅に引きこもっている状態で指導を開始する場合、まず生徒が自分だけの世界に閉じこもらないよう、あるいは社会性をなくさないように、 受容的な態度で接触して習慣として会ってもらえるよう努めます。生徒はとてもナイーヴになっていますから、「それもアリ」なんだということを伝えて、徐々に一緒に学習が出来る状況を作っていきます。
 生徒が今までの事を整理して新たに目標や楽しいことを見つけ、 前向きに歩き出し始めるまで、生徒のペースで一緒に過ごします。具体的な進路に関する目標が出来たら、学習に関する具体的な対策をスタートさせます。

<指導例1>

Y君 中学3年生
 中学受験で初めて依頼を受けました。なかなか国語の成績が上がらないので、ということでした。指導を開始し、通常の受験指導でしたが、 多少元気が無いようなところが心配なほかは、特に問題は無い様に見受けられました。
 しかし父親の家庭内暴力があることが後にわかりました。Y君の成績不振にも腹を立てるようで、志望校に合格するべくかなり圧力がかかっていました。 結局合格を果たして、一件落着かと思われました。
 再び連絡があったのは中学2年のとき。Y君が学校で友人を誤って傷つける事件が起き、休学処分になったときでした。もともと傷つき易いY君なので、 非常にショックを受けて自宅に引きこもり、自殺未遂、リストカットなどを続けました。
 家庭教師が介入してからしばらくして、復学が困難になってくると悪化しましたが、 休養と規則正しい生活の援助、学習援助、心理的サポートなどにより徐々に回復し、公立の中学に転校することを決断、サッカー部に入るなど、活動を少しずつ広げるとともに、高校受験の 準備も進むようになり、塾へも通って学習にも意欲が出始めました。

発達障害でお悩みの方

発達障害?

「空気が読めない」、「他人の気持ちが分からない」、「いつも同じ失敗をする」、「忘れ物が多い」、「じっとしていられない」などと言われて社会生活に何らかの障害が出る人たちの特徴というのは、実は脳の器質からくるもので、これを「発達障害」として社会的に認知しようという動きが最近になって出てきました。

一番の問題は、こうした特徴から、仕事や他人とのやり取り、日常生活がスムーズにいかず、傷ついて元気がなくなることです。SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)と呼ばれるトレーニングもありますし、年を重ねるにつけて少しずつ弱まってきて問題が氷解することもあります。なのであまり焦らずに、中にはある一つの事にとても秀でていたりすることもあるので、その子の得意なことを伸ばしてあげながら、周囲がその行動・思考の特徴を理解して、協力してあげることがとても大切です。コミュニケーションに齟齬が出ることが多いですから、そのことを責めずに、 具体的なアドバイスをしてそれを学習させて日常生活を円滑にする支援が必要です。本人もなんとなく周囲との違和感を感じている場合も多いですから、そのことを取り立てて非難せずに支援を根気強く続けましょう。特に教育の果たす役割が大きいというのが専門家の見解です。

<原因>

発達障害の原因については、よくわかっていない、というのが専門家の見解です。遺伝の要素や環境要因が、脳に器質に特徴的な影響を及ぼしているようです。 

<学習の支援>

指示は明確に、具体的にしましょう。「これを、こういう順番で、こういうやり方で、何回やる]など、イメージできるように指示します。また、自分のやり方にこだわりがあったりしますから、それはそれで尊重しつつ、譲ってもらえることから始めてみましょう。
気が散ったり、集中できない場合には、気になるものを視界から取り去ってしまうのも手です。集中力が持続しない場合には、一回のセッションを短くして、休憩を効果的に入れながら、生徒の興味や意欲に添う形で学習を進めましょう。
また、知覚が過敏な生徒もいますから、いやな刺激を与えないように留意しましょう。好きな科目を伸ばすようにし、苦手な科目は作業を多くさせるなど、やり方を工夫して生徒が楽しめるようにしてあげることが大事なことです。
国語の読解で心情理解が不得手な場合には、文字を追うだけではなく、その状況がイメージできるような工夫をするとよいです。

<学習上の問題点の例>

国語、特に小説の読解が苦手

国語の文章を読む際に、作者の言おうとしていることが読み取れなかったり、登場人物の気持ちが分からなかったり、慣用句をそのままの意味でとってしまったり、設問の意図が読めなかったりする事で苦労する場合があります。
特に小説の空気感、作者の感じたことがシンパシーを持って伝わらないということもあります。

低学年であれば人生経験も少ないので、それほど読み取れないのは当然ですが、「意味不明」となって全く手がつかなかったりします。

これは私の所感なのですが、「この人が何を考えているのか(感じているのか)」を、理解しようとしてみる、という訓練が非常に助けになるように思われます。
まず、相手の気持ちを理解しようと訓練することは可能であると思います。問題文を読みながら、筆者の伝えようとしていることに耳を澄ませてみる、その訓練の継続で改善していくようです。

算数・数学の文章題や、論理の説明が苦手

文章題を読んでも何のことだか状況がつかみにくい、ということがあります。これはまず状況を図で表現させることで改善します。
何と何とが分かっていて、何を求めさせているのかをはっきりとつかむことが第一歩です。

あるいは数学の、「こうだから、こうなる」ということが、教科書の説明や口頭の説明では「?」になってしまう、ということもあります。記号の操作自体はむしろ得意かもしれません。「こういう操作をするんだ」という手順さえ理解できれば、解けたりするようです。

<会のアプローチ>

非常に傷つきやすかったり、極度に緊張する生徒もいますから、まず、全面的に肯定的な態度で接して信頼関係を築きます。何が問題となっているのか、特に認知的な能力や学習習慣における困難を把握して、その改善を図ります。
学習方法を明確に指示し、本人の興味の続く方法で、彼の意思を尊重しながら、学習のスキルを高めていきます。学習方法を色々と工夫してあげる必要がありますね。たとえば国語の読解なら、楽しい読書を薦めたり、四コマ漫画を読んで文章を説明させたり、 本文の丸暗記->再生などの脳トレをしたり、本文のトピックに付随する話題をたくさん提供したりすることが出来るでしょう。

<指導例1>

5年生 T君。
4年生のときに依頼を受けました。落ち着きが無く、関心が分散し、興味の乗らないことに関する集中力が弱く、科目では国語の読解に難がありました。
 国語の読解を、改善すべく、まず簡易な本での読書から始め、漢字や語句の定着、及び読解では、要旨の把握と書き下ろし、パラグラフ、リーディング、設問の把握、登場人物の把握、強調語、接続後の把握書写と音読、その他に漫画の状況説明や脳トレを継続しました。
 算数は得意科目なので、得意をさらに伸ばすために、発展的な問題をやり続けました。成績はしばらく低迷を続けましたが、一年ぐらいたつと時々いい成績をとるようになり、塾のクラスも上がったりするようになりました。本人が多少依存心が出たため、コマ数を減らして、自立的な 学習が出来るよう方針を転換し、教師はそのフォローのほうに回り、現在も意欲的に学習を継続して志望校に向けて努力を続けています。

<指導例2>

6年生 K君。
 受験直前の12月頃に依頼を受けました。とても人見知りのする生徒で、緊張してしまう子生徒です。知覚過敏があり、嗅覚や、大きな音にとても敏感。本人もささやくように話をします。
学校も休みがちで、自宅で中学受験の準備です。塾に通って学習をしていて、最初のうちは熱心に勉強し、いい順位もとっていたのですが、ここに来て飽和しているのか、やってもやっても、ということで明らかに意欲が減退していました。 過去問演習に入っていましたが、×がつくと自尊心が大きく傷つくので人前で問題を解こうとはあまりしません。
家庭教師はまず、ドリル的に出来るもの、漢字の練習や、社会の模試で間違えた問題の解答発見などをして、作業が出来る状態にもって行きました。徐々に過去問演習に入り、特に彼の恐れる国語の記述では、満点でなくてもいいんだ、という メンタリティーで挑戦する指導をしました。学習を再び楽しめるようになり、無事、志望校に合格して指導を終えました。

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